オンライン授業の定着が欠かせない その2

物事の評価は、なんでも量と質です。
前回は量の確保に関して「私考」しました。今回は質の確保に関して「私考」します。

ついで、質の確保ですが、こちらはオンラインならではの難しさ、顔が見えない・反応がわからないという課題があります。オンラインで講演をしてみますと、自分の主張に集中して講演できるという大きなメリットを感じます。ただし、唯我独尊で聴講者の理解をないがしろにした一方通行性の危険があります。講演の受講者はもととも聴講したいというモチベーションでエントリしていますが、学生はそもそものモチベーションからして気になるところです。講義しながら、その理解レベルなどを同時モニタリングすることは至難の業です。理解度のレポート提出なども実施されるでしょうが、教える側の負荷はあきらかに増大するので、即時的不偏解、すなわち今の状況下で誰でも実施できることにはならないと思ってます。

さて、冒頭で移動時間のメリットを書きました。実はこれ、学生さんのメリットであって、教える側にはそれほどのメリットにはならないかもしれません。授業でなく、学術講演ですと、講演者・受講者両方のメリットとなります。この大きな差は、移動頻度と実時間のバランスでしょう。1回大学に行ったら、複数の授業をそれ以外の対応で濃密な時間を過ごす教える側と、一日せいぜい2、3コマの従業だけのために大学に行く学生との差でしょう。

時間メリットの出る学生さん側に、協力的負荷をお願いするのも知恵かと思います。たとえば、学生に輪番で、授業理解度のオンラインモニター役になってもらう、あるいは授業後の理解度チェックを学生自らの調査取りまとめるなど。私は教員ではありませんが、実際の運用方法をボンヤリと考えてます。高い授業料を払っている学生にやらせるのかなどという親御さんの声が聞こえてきてしまいますか?できない理由を考えるのはたやすいことです。実現する作戦に知恵を絞ってこそ本当の教える実力なのではないでしょうか?

Withコロナ、あるいはAfterコロナを見据えた対応は必須です。オンライン授業の質の向上案を実現した大学が、質の高い授業ができる大学となっていくのでしょう。変化によって生じてしまう課題にクレームを付けていてもレベルの向上にはつながりません。課題対応を次のバネにしないといけないのでしょう。